うちの名古屋の物件の立ち会いと修繕を
5年ぐらいしてもらっていた30半ばの社長がいた。
どうしてもの時は大手にお願いしていたのだが
とにかく高い。
100歩譲って大家の僕だけならよいが、
退去の住人さんの修繕費も超乗せてあるので、
両方からしっかり抜くので、
けっこうクレームになることが多い。
ある不動産屋から紹介していただき付き合うようになった。
自分でとても動いてくれるし、
大家の僕からも入居者から見ても値段も良心的だし、
男前の顔立ちと違い性格は、
男っぽく、嫌いな大家とか業者の仕事は受けないようにしていて、
時間の融通もよくきいた。
4年前には、僕の所属している勉強会にもお誘いした。
残念ながら彼には合わなかったようで、入塾しなかったのだが・・・。
癌にかかってしまっていて、
少し前から体調が悪かったようで
ちょこちょこ入退院の繰り返しだったが
仕事は、こなしてくれていた。
いい奴だったし、仕事で本当にお世話になったので
少しでも長く生きていてほしかったので
僕が、自腹で払うから半断食、行けと勧めたり、
もう仕事やめて住まいは、なんとかしてやるから
BALIに住めと勧めたが
いつも、笑顔で、「ははは。」と返事するだけだった。
残念なことだが、本日、逝ってしまった。
僕が困らないように彼の仕事の引き継ぎを数ヶ月前に
僕に紹介しておいてくれるぐらい、いい奴なんだよなぁ。
後の祭りとは、こういうことで
こちらに来る前に、引き継いだ社長に
「あいつ、大丈夫かなぁ。
嫌じゃないなら見舞いいきたいなぁ。
気を使わしてもよくないし、
弱ったところ見せたくない奴もいるしね。
軽く聞いといてよ。」と言ってあったのだ。
いつもきちんとSMSで返信がきていたのだが、
ここのところ字が打てなくなっていたようで
返信の内容が少しおかしかったので心配していたのだ。
帰国したら彼の家に行って仏壇に手を合わせにいこう。
そして、奥様に彼への感謝を伝えてこよう。
こんなことしか僕にはできないが、
とても残念でしょうがない。
世の中で絶対は、人は必ず死ぬということ。
生かされていることに感謝して
今日も楽しく過ごそう!!
Shigeki HAMAGUCHI