友人が、4ヶ月前、犬を飼った。
最初の名前は、バグース。
BALI語で、最高という意味だった。
でも、途中からもじって
ホグーズに変えた。
犬の成長は早く、毎月見ていると
瞬く間に大きくなっていった。
ある日、友人の妹さんやヨガの先生(日本人)と
鍋Partyを友人のヴィラでした。
キッチンに、呼びに行ったら、
あまり成長していないホグースが・・・。
「ともちゃん(友人の妹の名前)、
ホグーズ成長してないじゃん。」
「ホグースじゃないですよ。実は、悲しいことが・・・。」
「何々。」
「車に轢かれたんですよ。」
「えっ、飛びだしたんだ。残念だったなぁ。」
そうしたらヨガの先生が、
「僕も横に乗っていて・・・。」
ということは、
「轢いたのハッシー(友人の名前)?」
お互いが、うなずいた。
さらば、ホグース。で、この話は終わりだったのだが
後日談があった。
夜、ハッシーとヨガの先生(日本人)、二人で
山にホグースを埋めにいったのだ。
少し解説しよう。
バリで、悪いことをする人は、大体がジャワ人。
ジャワで悪いことをする人は、大体がバリ人。
そう、自分の島では悪いことは、しないのだ。
(すべての人にはあてはまらないが、一応、そういうことである。)
警察が次の日に、友人のヴィラに訪ねてきた。
通報が入ったらしい。
なんとその山は、お墓だったらしい。
夜中にお墓を掘るってあやしいでしょう。
そして、掘って何かを埋めていたのは、
日本人とジャワ人の二人だと・・・。
説明が大変だったとさ・・・。
悲しいお話が、最後は笑い話になってしまった。
さらば、ホグース。
Shigeki HAMAGUCHI