ある成功者がこう言ったとします。
「スピードが一番だよ。スピードが成功の条件だよ」
さて、あなたは言葉をどう受けますか?
確かによく聞く話です。
スピードは重要ですね。
先の言葉だけを聞くと、
何でもかんでも早い行動をしている印象を受けます。
もし、あなたがこの言葉を真に受けて、
何でもかんでも早く決断し早く行動したとしたら・・・・・
「出会った経営者で、最も成功した経営者の一人は、
早く動かない、ということで成功した人がいる。
競合がやっているから、流行だから、
という理由だけで動かない。
早まらない、というおかげで
競合が失敗するところを回避し、
安定的に成長することができたのだ」
早まらない、という成功の秘訣もあるのです。
先の成功者の話でいえば、
行間が抜けている、
ということに気づかない人が多く、
多くの人が誤解をすることになります。
先の言葉に、次のような言葉がついていたらどうでしょうか。
「やらない、という決断も早めにしたほうがいい」
何でもかんでも早くやるのではなく、
やらないこともバランスよく決断する、
という意味になります。
しかし、多くの場合、無意識にこのような言葉が抜け落ちています。
何でもかんでも早くしよう、と、
やらないことも見極めよう、では、まるでニュアンスが違います。
この例のような出来事が、非常に多く発生しています。
一つの言葉や事実を見ただけで、
それを頭から信じ込むという出来事です。
ビジネスで使える良い頭を持っている人は、
表面の事実を別の角度から見る力を持っています。
続きは明日へ・・・。
Shigeki HAMAGUCHI