相手が、本当のことを言っているのはどうかを
見破るには、「謎かけのトリック」を使えばよい。
すなわち、ある事実をでっち上げ
相手がそれにどう反応するかを見るのである。
例えば、友人と映画を見に行ったと夫は、
言っているが実際には、女性とデートしていたのではないかと、
妻が疑っている場合であればこう言う。
「映画館のすぐそばで事故があって、
ものすごく渋滞したんだってね。」
恐らく事故などなかったと思われるが、
夫が映画を見に行っていないのなら、
事故があったかどうか知る由もない。
夫がもし、
「事故はあったけど、
それほど渋滞はしなかった」と答えたら、
実際は映画を見ていたわけではないことがわかる。
もっとも、どんな答え方をしようが、
こうした謎かけに対し、ウソつきが
必ずすることが1つある。
どう答えようか決めかねて躊躇するのだ。
本当に映画を見ていたなら
すぐに「そんなこと何もなかったよ」と
答えるはず。
だが、ウソをついているときは、
その場にいないので言葉に確証が持てず
答えに詰まる。
話は、詳しければ詳しいほど信憑性がある。
つくり話は、曖昧なことが多い。
もし、ためらったり、話題を変えようとしたり、
するようなら、相手の話はウソということになる。
Shigeki HAMAGUCHI