名古屋のど真ん中、角地にあるガソリンスタンドが閉店。
(7年前から絶対に売りに出ると思っていたところ。)
早速、友人に電話。
『どれぐらいで、出るのかなぁ。
1000は、いくよね。』
『入札のようですが、いえいえ。
1500~2000は、いきますよ。』
東京に比べたらまだまだですが、
全く参加できる数字ではない。
でも、土地がこの仕入れだと
テナントビルで、
超高めの家賃設定しても
6%前後が、いいところだろう。
意味ないじゃん。
今日も良い連れと飲めました。
後は、数件行きましたが、店ごと
運のいいことに、予定外のメンバーとも・・・。
いやぁ人生は、楽しいです。
では・・・。
ある苦難の時代のこと、
3隻のフェニキアのガレー船(古代の人力大型船)が
地中海の港にいかりを下ろした。
3隻の任務は、植民地のカルタゴまで
積荷を届けることだった。
いくつもの嵐や災難を切り抜けた後だったので
オールの半分は壊れ、帆は裂け、乗組員の服は
ボロボロで、デッキ全体が惨憺(さんたん)たる有様だった。
だが、この後「潮の速い海」を通り、
「死の断崖」のすぐそばを通らねばならない。
3隻は、今後の航海を続けるためには装備を
どう整えたらいいか、
正しい判断を下さなければならなくなった。
そして、残っていたわずかな金の使い道は、
それぞれの船が決めることになった。
船長の1人は、よいイメージを保持することが
大切だと考えた。
彼はデッキを片付けること
オールを修繕すること
船員の寝床を修理することを決めた。
こうすることで、乗組員の士気を高め、
秩序と規律を維持できると考えたのだ。
また、帆の残り布(ぎれ)をつなぎ合わせて
小さな帆も作った。
2人目の船長は、全てのものに少しずつ金を
使うことにした。
例えば、紐や帆にするための生地を
わずかな量だけ買った。
薄いオールや、壊れた帆柱の修繕用に
細いロープも買った。
3人目の船長は、乗組員を集めてこう告げた。
「今がこの航海の正念場だ。
私たちの任務を遂行するためには
戦略上役立つことを最優先して、
それ以外のことは全て後回しにする必要がある」
「オールは、1番いい木のものに買い換えよう。
それから、質のいい紐と丈夫なロープを買って、
帆柱を頑丈にしよう。
これだけでかなりの金がかかるから、
他のものは何も買えない」
船員たちは驚き、こう叫んだ。
「ちゃんとした帆がなけりゃあ、航海はできないよ」
「服はズタズタだし、寝床だって壊れてめちゃくちゃだ」。
「確かにその通りだ」と船長は答えた。
「しかしそれは、戦略上どうしても必要なことではない。
私たちの任務は、積荷を無事に届けることだ。
任務を全うするために、君たちの服、
シーツ、スカーフさえも寄付してほしい。
それらを縫い合わせて、ちゃんとした帆を作るのだ」
最初のガレー船の乗組員は、
自分たちのイメージを誇りに思いつつ出港した。
だが、潮の速い海に入ると、応急処置で繕っただけの
オールは壊れた。
また、小さな帆には前進させるだけの力がなく、
船はなすすべもなく、死の断崖に激突した。
2番目の船は、徐々に進みが悪くなった。
薄っぺらなオールには、潮流に逆らって
漕ぎ進む仕事が務まらなかった。
不完全な帆は、それをくくりつけていた
細い紐が切れた時、帆柱から取れた。
そして最初の船と同様、断崖の犠牲になった。
3番目の船の乗組員は、ひるむことなく漕ぎ続けた。
彼らが間に合わせて作った帆は役割を十分果たし
丈夫な紐はピンと張った帆にも持ちこたえた。
そして彼らはカルタゴに行き着いた。】
世の中が良い時代は
例えば、株でも不動産でも
何をやっていても儲かった。
しかし、そんな時代は、長くは続かない。
困難な時代で、生き残る方法は1つしかない。
自分は、何をやるべきかアンカーリングポイントを決め
それに向かうための適切な戦略と適切な判断力である。
どんな商売でも、同じだと思う。
Shigeki HAMAGUCHI