有志達が、競技場に集まった。
しかし、いろいろな理由でドタキャンが、相次いだ。
もちろん、人それぞれ、どうしようもない理由(わけ)がある。
でも、僕は、想う。
参加できない理由を考えるより、
参加できる理由を考えたほうが良い。
冬に向かっている時だというのに、今日は、
朝から、ぽかぽかと、陽気の良い日だった。
太陽の日が、僕だけに、まるでスポットを
当てるように降り注いでいる。
僕は、必ずGOALできるだろう。と感じた。
そんな中、レースは始まった。
僕は、参加者数千名の真ん中あたりからのスタートだった。
GOALより、その後に起こるべき楽しいことを
創造して目標にした。
しかし、ライバル達が多すぎて、全然、前に進めない。
時間の経過とともに、人波を押し分け
前に出るモノ、
途中で、自ら棄権するモノ、
途中で、倒れてしまうモノ、
周りの流れに沿って走っているモノ、
いろいろな人間模様が見える。
最初は、快調に進んでいた僕だが、
中盤から後半になるにつれて、体力が力尽きてきた。
しかし、僕は、自分に負けない。
必ずGOALできる。
なぜなら、頭の中では、自分が、かっこよく
GOALしたイメージがあるからだ。
だから、もちろんGOALできた。
だが、GOALとは、すなわちSTARTである。
僕は、次のGOALを目指すための
1日が、今日からまた始まる。
Shigeki HAMAGUCHI